主要な決済手段と自社ECサイトを連携させる決済連携、SMSを介した便利な機能を活用できるSMS送信サービスは、それぞれの機能を組み合わせることで自社のビジネス発展につながる可能性を秘めています。例えば、自社ECサイトの顧客満足度を向上させる、売上がアップするなどの効果が見込めるでしょう。
業種を問わず、これから決済連携関連のサービスを導入しようと考えているなら、同時にSMS送信サービスの利用も検討することをおすすめします。この記事では、決済連携とSMS送信サービスを掛け合わせるメリットや、具体的な事例について解説します。
決済連携・SMS送信サービスとは
決済連携・SMS送信サービスの基本的な知識
決済連携機能とSMS送信サービスは、基本的には別の性質を持つビジネスツールとして活用されてきた歴史があります。まずは、それぞれのサービスについて理解を深めていきましょう。
- 決済連携とは
- 本記事での決済連携とは、クレジットカード・銀行決済・コンビニ決済といった主要な決済サービスと自社ECサイトを連携させ、スムーズな決済を実現することをいいます。顧客の望む決済方法はそれぞれで異なるため、多様な決済方法を利用できるようにすることで、顧客が離脱するのを防ぎつつ、多くの顧客の満足度を向上させることが期待できます。
- SMS送信サービスとは
- SMS送信サービスとは、本来、携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を用いて短いメッセージを送受信できるサービスのことをいいます。しかし、近年のSMS送信サービスは機能が多様な方面に進化しており、例えばSMSのメッセージに記載された固有のURLから本人認証を行い、請求書等の情報を安心・安全に通知する機能などが搭載されています。
ビジネスにおけるSMS送信サービスの具体的な活用シーンとしては、人材派遣会社が従業員向けの簡潔なメッセージを送る業務連絡や、各種施設における予約日の顧客に対するリマインド、さらに顧客へサービス利用料の請求書と支払い方法を案内するなどがあげられます。
また、SMSは電子メール等を利用するサービスに比べて、セキュリティ面でも安心感が高いことでも知られています。
決済連携とSMS送信サービスを掛け合わせるメリット
決済連携とSMS送信サービスを掛け合わせることの効果
決済連携機能とSMS送信サービスを掛け合わせることで、顧客はより便利に自社の商品を購入したり、サービスを利用できるようになったりする効果が期待できます。以下、それぞれのサービスを掛け合わせるメリットについて解説します。
- 到達率・速達性の高さ
- SMSの到達率は99%※と高く、書面や架電に比べて速達性が高い傾向にあります。
例えば、メール等で顧客に督促をかける場合に比べて未読率を減らすことにつながり、早期の支払いを促す効果が期待できます。
※ミックITリポート2022年10月 - セキュリティ面での安全性
- SMS送信サービスの中には、なりすまし防止の発信番号通知機能や、生年月日などの本人固有情報を用いて認証する本人認証機能などを備えたものもあります。こういった機能によってセキュリティ面での安全を担保することは、明細等の誤送信のリスクを減らし、予期せぬ延滞を防ぐことにつながります。
- スマートフォンを用いた決済との相性向上
- 決済機能がSMS送信サービスと連携することで、スマートフォンを用いた決済との相性が良くなります。例えば、支払い専用URLが記載されたSMSを送信できれば、顧客はスマートフォンを介して専用URLにアクセスし、希望の支払方法を選択することが可能になります。
- 状況把握がしやすい
- トラッキング機能を備えたサービスを利用している場合、送信・認証・決済といった結果をリアルタイムで確認できるため、顧客のステータスを把握しつつ支払いに向けたアクションをかけやすくなるでしょう。例えば、まだSMSをチェックしていない顧客と、認証を終えて決済の段階でフローが止まっている顧客を分けて確認し、それぞれに必要なアプローチをとることができます。
決済連携とSMS送信サービスを掛け合わせた事例
決済連携とSMS送信サービスを掛け合わせた業種別事例
決済連携とSMS送信サービスの相性は良いため、掛け合わせることで業種を問わずさまざまなビジネス上の悩みを解決することが期待できます。以下、決済連携とSMS送信サービスを掛け合わせた事例をまとめました。
不動産管理
- 課題
- これまで入居者へ請求書を郵送→架電で開封確認という流れで督促を進めてきたが回収率が上がらず、入居者の紛失等による再発行依頼も多かった
- 導入後
- ●SMSで通知するようになり、請求書発行の必要がなくなった
●決済手段が増えたことにより回収率が向上した
電気・ガス・水道等のインフラ
- 課題
- 検針票や払込票などの郵送コストが大きく、決済手段も限定的だったため回収率が伸び悩んでいた
- 導入後
- ●SMSで通知するようになり、請求書発行の必要がなくなった
●口座振替やクレジットカード払い以外の決済手段を顧客に提案できるようになった
小売・通販
- 課題
- 払込票の郵送コスト・回収率の悪さに悩んでいて、納品遅れや購入手続きにおけるセキュリティ面での不安もあった
- 導入後
- ●SMSの利用による郵送コストカット、複数の決済手段の採用による回収率向上につながった
●顧客の決済ステータスをスピーディーに確認できるようになり、商品取り寄せから納品までの期間を短縮することに成功した
学習塾・スクール・チーム運営
- 課題
- 口座振替用紙や請求書発行などの郵送作業が大変で、手作業による入力作業などの手間もかかっていた
- 導入後
- ●各種書類の発行をSMSにDX化できた
●「SMS送信設定→口座・カード登録→決済」といった流れでフローをシンプル化できた
より多様な課題の解決に「SMSソリューション」
「SMSソリューション」が持つ、ビジネスに便利な機能
SMSソリューションでは、多様な決済に対応するほか、以下のようなビジネスに便利な各種機能が搭載されています。
- アンケート機能
- 双方向コミュニケーション・アンケート収集が可能
- 多文字対応
- リンク先ページで10830文字まで記載可能
- 一斉配信
- CSVアップロードで一斉配信に対応
- API対応
- 既存のシステムとの連携可能
- IVR連携
- IVR連携によってあふれ呼対応が可能
決済連携機能とSMS送信サービスの組み合わせによって、自社ビジネスをより発展させたいとお考えの企業担当者さまは、SMSソリューションの利用をご検討ください。
まとめ
決済連携機能を採用することで、口座振替・クレジットカード決済以外の多様な決済方法を顧客に提示できるようになります。また、SMS送信サービスを使えば、顧客向けの請求書・払込票等を紙ベースからDX化することにつながります 。
単独でも便利に活用できる、これら2種類の機能を掛け合わせれば、より効率的にビジネスを進められるでしょう。業種を問わず活用できるシーンは多様なため、まずは自社の課題を明確化した上で、具体的な導入の方向性を決めることをおすすめします。
どのようなサービスを選ぶべきかお悩みの方は、まずはお気軽に弊社・NTTタウンページまでお問い合わせください。
2024年8月執筆